マイナンバー制度
マイナンバー法案が、5月9日の衆議院本会議で可決され、今国会中の成立が確実な情勢となりました。
マイナンバー制度導入のメリットとしては、カード1枚で年金手帳・健康保険証・介護保険証などとして使用できること、確定申告などで証明書を添付する必要がなくなることといった利便性の向上の他、「消えた年金」問題のようなミスを防ぐことができること、生活保護費の不正受給を防止できること等が挙げられています。
弁護士業務の絡みとしては、強制執行の実効性が格段に上がるのではないか、と期待したりしています。(現在は、判決を取っても相手方の財産の所在を知らないと、預貯金口座を差し押さえるにも銀行名の他に支店名まで特定する必要があるため、マイナーな口座に預貯金を隠されるとお金を回収できないことがあります。)
もっとも、マイナンバー制度については、良いことばかりではありません。
如何にシステムを構築したとしても、完璧なセキュリティは存在しませんので、個人情報が流出する危険は常に付きまといます。
また、特に懸念されているのは、病歴や所得といった個人情報を取得し悪用されるのではないか、といった点です。
マイナンバー制度の導入が、預金封鎖(=金融資産の引き出し制限)の布石ではないか、との見方もあるようです。
病歴などから遺伝子情報まで収集・分析されることになれば、国家による国民の一括管理といったSFじみた世界も現実味を帯びてきます。
ちなみに、石ノ森章太郎作の「仮面ライダー」に登場する敵役ショッカーは、
”国民を番号で整理し管理しよう”
という野望を持っていたそうです。
なんて恐ろしい野望っ!!と思ったら、現実が追い着いてしまったという。。
マイナンバー制度の導入で利便性が向上すること自体は疑いありませんので、あとは国そのものが危うい方向に行ってしまわないように、個々人が意識していく必要がありそうですね。
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樫の木総合法律事務所
弁護士 山本純弥